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O邸 構造見学会のご案内
O邸の建設を請け負っていただいている創和建設さん主催の構造見学会があります。
ご興味がありましたらぜひいらして下さい。

日時:2011年10月22日(土)午後1:00〜午後3:00
場所:神奈川県相模原市緑区名倉534-1

詳細は創和建設HPご参照下さい。
http://ameblo.jp/sowakennsetu/
O邸 構造見学会のご案内_c0201074_21261855.jpg

# by studioikb | 2011-10-06 21:26 | エコイエのツボ
地元産材で建てる家
O邸は私が住む町で建てています。要するに地元の設計士が設計しているのです。そして地元の大工さんが建てています。そうくればやはり使う木材も地元産材に当然こだわります。
なぜ地元産材にこだわるのかは以前書きましたね。http://studioikb.exblog.jp/12261478/
しかしこの地域は木材の産地として有名ではありません。どちらかといえば林業は効率が悪く、従事する方々が減り、山が荒れ、いい材木がとれなくなる。だから木材の市場価格は安くなり...という悪循環。でもその中でも「これはいかん」と、気概を持って大事に木を育てている方もいらっしゃいます。であればそういった木材を使って、またいい循環に繋げていくのは、私たち設計士の役目だと思うのです。
とはいえ、どんな木材でもいいというわけにはいきません。やはり、健康的で長持ちする家になるようなものでは意味がありません。そしてもうひとつは、それがとんでもなくコストが高くなってしまって、特別な人でないと建てられないというのでは、やはりその循環は根付きません。
今、私たちの町では設計士何人かと地元工務店とで本気で地元産材で家を建てることに取り組もうとしています。そして、今回材木をお願いしている材木屋さんもそれに賛同してくれました。
O邸の他にも同じ一画に建つ4軒すべてが地元産材です。
それが実現したポイントは、もちろん材木屋さんのコスト面の努力もあるのですが、もうひとつ、木材の低温乾燥機の導入です。
木材は乾燥の仕方がいのちです。もちろん伐採したまま放置して乾かす「葉枯らし」がいいのですが、3〜4ヶ月はかかってしまいます。それではなかなか商売にならないのです。
40〜45°くらい、適度な湿度を保って乾燥させてやると、必要な油分は残しつつしっかりと芯から乾燥させら、反りや曲がりのない、長持ちする木材となる。
4軒の家が賛同してくれたから、材木屋さんもコスト面で努力してくれた。だからその4軒の建主さんも他を多少削るくらいで地元産材に踏み切れた。なかなかいい循環になってきました。

地元の材木屋さん、その向こうの山の木を伐ってきます。
地元産材で建てる家_c0201074_22201786.jpg


O邸で使う木
地元産材で建てる家_c0201074_22213666.jpg


これが低温乾燥機、中はサウナぐらいの感じ、木のいい香りです。
地元産材で建てる家_c0201074_22231483.jpg

# by studioikb | 2011-10-03 22:23 | O邸
炭を埋める
すっかり間が空いてしまいましたが、投稿復活です。
O邸の工事が始まりました。地鎮祭を済ませ、今回は次の工程として炭を埋めます。
家の建つ場を「イヤシロチ」化するのです。
「イヤシロチ」とは?「弥盛地」と書き、地磁気が整った場所の事を表すそうです。
神社仏閣などが弥盛地であることが多く、いわゆるパワースポットですね。
健康的で気持ちの良い場をつくるといえばわかりやすいかな。「癒しの地」ですね。

炭を埋める_c0201074_222616.jpg

# by studioikb | 2011-08-29 22:26 | O邸
トランジション・シンポジウム
今週末、トランジション・シンポジウムというイベントがあります。
3.11以前とは違う世界への復興へ、東北の被災地だけではなく、すべての人にとって、今回の震災は次の世界へシフトするきっかけなのではないでしょうか。


☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トランジション・タウン シンポジウム 5.14
「いま、問われているコミュニティのチカラ、生きるチカラ」
 ゲスト:枝廣淳子さん、藤村靖之さん

 2011/5/14(土)13:00〜17:30 明治学院大学 白金キャンパス
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http://transitionjapan.cocolog-nifty.com/

 3・11の大震災と大津波、そしてその直後の福島第一原発事故、さらに、
見えない恐怖をもたらし続ける放射性物質の拡散といった一連の出来事は、わ
たしたちの生活そのもの、社会のあり方の基盤を揺さぶる、文字通りの激震で
した。震災を受けて発刊された雑誌の特集号には「私たちは、どう生きていけ
ばいいのか」「生きよう!」といった言葉が並びました。息ができる、食べ物
がある、という生存することそのもののかけがえのなさに始まり、これから先、
どういう生き方をすればいいのか? どういう社会を作っていけばいいのか?
 まさに、生きることの根源が問われているのです。

 「過度に石油などの化石燃料に依存した社会経済システム」から「自然との
共生を前提とした持続可能な社会経済システム」への移行。それがトランジシ
ョン・タウンのコンセプトです。それは同時に、どこで作られたものかを意識
することなく消費してきた、無駄の多い生活様式から、食料やエネルギー、あ
るいは必要なものを顔の見える範囲で調達できる「人間の身の丈にあった」生
活様式への移行です。

 一歩ずつ、トランジションのプロセスを前に進めるため、地域コミュニティ
のつながりを強化していきながら、持続可能社会のあり方をイメージしていく。
そして1ミリでも、そのビジョンに近付いていく。それが、私たちに与えられ
た課題だと思っています。3・11を大きな歴史の転換点にし、生きることの
すべてをこの手に取り戻していくこと。このシンポジウムは、目指すべきビジ
ョンを見つけ出す大きなステップとなるはずです。

 みなさまの参加をお待ちしております!

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【日時】2011年5月14日(土)13:00〜17:30(12:30開場)

【会場】明治学院大学 白金キャンパス アートホール(パレットゾーン内)
東京都港区白金台1-2-37
    地下鉄白金台駅・白金高輪駅・高輪台駅から徒歩7分
    http://www.meijigakuin.ac.jp/access/

【参加費】1,500円(予約) 1,800円(当日) 
【定員】 300名
【申し込み】 こちら-> http://kokucheese.com/event/index/10601/
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◆予定プログラム

【第1部】13:00-15:40 講演

 13:00-13:30 はじめに「トランジション・タウンとは」
        トランジション・タウン ネットワークメンバー

 13:30-14:30 基調講演「レジリアンス(自己回復力)のある社会とは?」(仮)
        枝廣淳子さん(イーズ代表)

 14:40-15:40 講演「エネルギーに依存しすぎない生活」(仮)
        藤村靖之さん(非電化工房主宰)

【第2部】16:00-17:30 トーク

  「いま、問われているコミュニティのチカラ、生きるチカラ」

  パネリスト:枝廣淳子さん、藤村靖之さん
        トランジション・タウン ネットワークメンバー
  コーディネータ:丹羽順子(トランジション鎌倉)

◆主催:トランジション・タウン ネットワーク
 http://transitionjapan.cocolog-nifty.com/
    NPO法人トランジション・ジャパン
 共催:明治学院大学国際平和研究所
 協力:NPO法人懐かしい未来 http://afutures.net/

◆出演者紹介

□枝廣淳子さん
イーズ代表、幸せ社会研究所所長、NGOジャパン・フォー・サステナビリティ
代表。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。同時通訳者・翻訳者・環境
ジャーナリストとなる。環境問題に関する講演、執筆、翻訳等の活動を通じて
「伝える こと、つなげること」でうねりを広げつつ、行動変容と広げるし
くみづくりを研究。地球環境の現状や世界・日本各地の新しい動き、環境問題に
関する考え方や知見を環境メールニュースで広く提供している。2002年に日本の
持続可能な社会へ向けての取り組みを英語で世界に発信する。NGOジャパン・
フォー・サステナビリティ(JFS)を仲間とともに立ち上げる。2003年にイ
ーズを設立。「自分を変えられる人は、社会も変えられる」をモットーに、自分
自身を変え、さらに組織、地域や社会を変えていく『変化の担い手』を育てるた
めの各種コースなどを開催。2011年、「社会や経済を不安定にすることなく、ど
う地球の限界と折り合いをつけ、真に幸せな社会を築いていくか」「社会の真の
進歩や幸せを何によって測るのか」といったチャレンジに正面から立ち向かい、
調査研究/情報発信/世論形成/対話/世界の動きとのネットワークづくりとい
った活動を展開するために、幸せ経済社会研究所を設立。

  http://www.es-inc.jp/

□藤村靖之さん
非電化工房、発明工房、発明起業塾主宰。大阪大学大学院卒業 工学博士。コマツ
技術研究所にて熱工学研究室長などを歴任。1984年に(株)カンキョーを設立。
1999年には(株)発明工房を設立。発明起業塾塾長も務める。科学技術庁長官賞、
発明功労者賞などを受賞している。おもな著書『愉しい非電化』(洋泉社)、『さ
あ、発明家の出番です』(風媒社)、『テクテクノロジー革命―非電化とスロービ
ジネスが未来をひらく (ゆっくりノートブック)』(辻信一氏と共著・大月書店)
  
非電化工房
  http://www.hidenka.net
# by studioikb | 2011-05-10 23:02 | トランジションタウン
3.11後の世界
3.11以降、何を言葉にすればいいのかよくわからないまま、あわただしく時が過ぎて行き、すっかり春になりました。藤野でもいろいろなことが起きました。
思う事は「加速している」と言った感じ。自分の言葉ではやっぱりまだちゃんと語れない気がするので、引用させていただきます。

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読売新聞 2011.3.23「東北の民族知 今こそ復権」福島県立博物館館長 赤坂憲雄

「巨大なできごとが起こっている。東北は変わる。日本も大きく変わる。どのように変わるのかを語ることはむずかしいが、変わらざるをえない。わたしたちは幸か不幸か、きっと、この地球の未来図を先取りするように、いま・ここに生かされているのである。

いまこそ東北ルネサンスについて語らねばならない。ここでの復興とはしかし、元に復することではない。未知なる地平へと踏み出すことだ。たとえば、東北から、新たな人と自然を繋ぐ世界観を創ることだ。そのためにこそ、人としての身の丈に合った暮らしの知恵や技を、民俗知として復権させねばならない。人智が制御しえぬものに未来を託すことはできない。」
# by studioikb | 2011-05-02 22:39 | 未来に向けて